うつ病で3か月間休業していた部下のAさんが、職場復帰支援プランに基づいて短時間勤務から職場に復帰した。厚生労働省「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」の考え方に照らし、管理監督者の対応として最も適切なものはどれか。
- 1Aさんに早く以前の感覚を取り戻してもらうため、復帰初日から休業前と同等の業務量を割り当て、できない部分を確認していく。
- 2復帰直後は業務遂行能力が十分に回復していないことを前提に、プランに沿って業務量を調整し、勤務状況や様子を観察しながら段階的に負荷を上げていく。
- 3Aさんの負担にならないよう、業務の指示や声かけは最小限にとどめ、本人から相談があるまでは体調や様子を尋ねないようにする。
- 4不調の再燃に周囲がすぐ気づけるよう、Aさんの診断名と服薬の内容を同じ職場の同僚に伝え、見守りを依頼する。
正解と解説を見る
正解:2
職場復帰直後は業務遂行能力が休業前の水準まで戻っていないことが多いため、職場復帰支援プランに沿って業務量や内容を調整し、勤務状況や様子を見ながら段階的に元の就業状態へ近づけていくのが基本です。いきなり休業前と同等の業務を任せると過重な負担となり、再燃・再発の引き金になりかねません。逆に、声かけや業務指示を控えて本人からの相談を待つだけでは、不調のサインに気づく機会を逃します。診断名や服薬内容は機微な健康情報であり、職場での配慮に必要な範囲を超えて同僚に伝えるべきではありません。プランに沿って段階的に負荷を上げ、日々の様子を観察することが管理監督者の役割です。
根拠:厚生労働省「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」第3ステップ(管理監督者による就業上の配慮)、第5ステップ(職場復帰後のフォローアップ)