日本のコミュニケーションでは、言葉ではっきり言わなくても、場の状況や共有された前提から相手の意図を「察する」ことが重視されるとよく言われる。このような特徴を説明する概念と、その提唱者の組み合わせとして最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
- 1高コンテキスト文化 ― E.T.ホール
- 2不確実性の回避 ― G.ホフステード
- 3恥の文化 ― R.ベネディクト
- 4タテ社会 ― 中根千枝
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正解:1
E.T.ホールは、意味の伝達を言葉そのものより文脈や共有知識に大きく頼る文化を「高コンテキスト文化」と呼び、日本をその典型例として挙げました。ホフステードの「不確実性の回避」は、曖昧な状況や未知の状況を避けようとする度合いを示す文化次元です。ベネディクトの「恥の文化」は『菊と刀』で示された行動規範の議論で、中根千枝の「タテ社会」は日本の集団構造を論じたものです。どれも日本文化論として有名ですが、「察し」のような文脈依存のコミュニケーションを説明するのはホールの高コンテキスト文化です。
根拠:E.T.ホール『文化を超えて(Beyond Culture)』の高コンテキスト/低コンテキスト文化