金融機関におけるいわゆる「コンダクト・リスク」に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1コンダクト・リスクとは、法令違反に該当する行為によって行政処分を受けるリスクに限定された概念である。
- 2コンダクト・リスクとは、金利や為替の変動によって保有資産の価値が毀損するリスクであり、市場リスクの一類型である。
- 3コンダクト・リスクは職員個人の資質の問題であり、組織の企業文化や報酬体系とは関係がない。
- 4コンダクト・リスクには、法令違反に該当しない行為であっても、社会規範や顧客の期待から逸脱することで顧客保護や市場の公正・透明性に悪影響を与え、結果として金融機関の信頼や企業価値を損なうリスクが含まれる。
- 5コンダクト・リスクは、顧客から現に苦情の申出があった事案に限って管理の対象となる。
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正解:4
コンダクト・リスクは、法令違反に限らず、社会規範からの逸脱が利用者保護や市場の公正・透明に悪影響を及ぼし、金融機関の信頼や企業価値を損なうリスクを捉える概念です。市場リスクとは別物で、苦情の有無にかかわらず、まだ顕在化していない段階から管理することが求められます。不適切な行為は業績評価や企業文化に誘発されることが多いので、組織の問題として扱う必要があります。押さえておくべき点は「法令違反でなくても、社会の期待から外れればリスクになる」です。
根拠:金融庁「コンプライアンス・リスク管理基本方針」におけるコンダクト・リスクの考え方