金融庁が公表した「コンプライアンス・リスク管理に関する検査・監督の考え方と進め方(コンプライアンス・リスク管理基本方針)」の考え方に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1コンプライアンス・リスク管理では、個別の法令ごとのチェックリストを網羅的に整備し、その点検結果を事後的に確認することを最も重視すべきとされている。
- 2コンプライアンス・リスク管理は、ビジネスモデルや経営戦略、企業文化と表裏一体のものであり、経営陣が主導して、将来生じうるリスクも含めて前広に捉えることが重要であるとされている。
- 3コンプライアンス・リスク管理はコンプライアンス部門が専属的に責任を負うものであり、経営陣は同部門からの報告を受ければ足りるとされている。
- 4法令に明示的に違反しない行為は、コンプライアンス・リスク管理の対象として扱う必要はないとされている。
- 5当局の検査では、全金融機関に共通する詳細なチェックリストにより、態勢を画一的に評価する方針が示されている。
正解と解説を見る
正解:2
同方針は、法令違反の有無を事後的に点検する形式的な対応から脱し、ビジネスモデル・経営戦略・企業文化と一体のものとして、経営陣主導でリスクを前広に捉える考え方を示しています。チェックリスト中心の事後確認や画一的評価は、同方針が見直しを求めた従来型の発想です。法令に明示的に違反しない行為でも、利用者保護や市場の公正を損なうおそれがあれば管理の対象になります。押さえておくべき点は「形式から実質へ、事後から前広へ、経営陣主導」です。
根拠:金融庁「コンプライアンス・リスク管理に関する検査・監督の考え方と進め方(コンプライアンス・リスク管理基本方針)」(2018年10月)