次の事例を読んで、問いに答えなさい。 〔事例〕 Uさん(62歳、男性)は前頭側頭型認知症と診断され、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居している。毎日午後2時になると、決まって同じコースを散歩しようと玄関に向かう。職員が引き止めると、大声を出して怒ることがある。また、ほかの入居者のおやつを黙って食べてしまうこともある。 Uさんの散歩への対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1安全のため散歩を禁止し、居室で過ごしてもらう。
- 2散歩に飽きないよう、毎日違うコースに変える。
- 3散歩に出てはいけない理由を、筋道を立てて説明し納得してもらう。
- 4職員が付き添い、決まった時間に決まったコースを散歩する日課として位置づける。
- 5怒らないように、介護福祉士の判断で医師に向精神薬の増量を依頼する。
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正解:4
前頭側頭型認知症では、毎日同じ時間に同じ行動をとる常同行動(時刻表的行動)がよくみられます。止めると混乱や怒りにつながりやすいため、安全に配慮しながら日課として取り入れるのが適切です。コースを毎日変えると本人のこだわりに反して混乱を招き、理由を説明して説得することも理解力や抑制機能が低下しているため効果が乏しいです。行動を薬で抑えることを最初に考えるべきではありません。前頭側頭型認知症の常同行動は、止めずに生活に生かす支援が基本です。
根拠:認知症の理解:前頭側頭型認知症の症状(常同行動・脱抑制)とその支援