次の事例を読んで、問いに答えなさい。 〔事例〕 Qさん(92歳、女性)は介護老人福祉施設に入所しており、本人と家族の意向で施設での看取りを行うことになっている。数日前から食事や水分がほとんどとれなくなり、今日は呼びかけへの反応が乏しく、あごを上下させるような呼吸がみられる。付き添っている長女が「母にもう何もしてあげられないのでしょうか」と涙ぐんでいる。 問 介護福祉職の長女への声かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1「もう何も聞こえていないので、静かに見守りましょう」
- 2「耳は最期まで聞こえているといわれています。手を握って声をかけてあげてください」
- 3「元気になるように、口からたくさん水を飲ませてあげてください」
- 4「このような呼吸は、回復に向かっている合図です」
- 5「つらいでしょうから、お部屋の外で待っていてください」
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正解:2
下顎呼吸は死が近づいたときにみられる呼吸で、回復の兆しではありません。聴覚は最期まで保たれるといわれており、家族が手を握ったり声をかけたりすることは、本人にも家族にも意味のある関わりになります。反応が乏しい状態で無理に水を飲ませると誤嚥の危険があります。家族を遠ざけるのではなく、そばで過ごせるよう支えることが看取りの介護では大切です。看取りの場面では、聴覚は最期まで残るといわれることを伝え、家族が関われるよう支えましょう。
根拠:生活支援技術(人生の最終段階における介護)・こころとからだのしくみ(死にゆく人の身体の変化)