あるコンピュータが「シマ(縞模様)」と「ウマ(馬)」という言葉を記号として知っており、「シマウマは縞模様のある馬である」という記述も持っているとする。しかし、これらの記号が実世界の対象と結びついていなければ、初めて本物のシマウマを見てもそれがシマウマだと認識できない。この例が示している問題として、最も適切なものはどれか。
- 1フレーム問題
- 2知識獲得のボトルネック
- 3モラベックのパラドックス
- 4シンボルグラウンディング問題
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正解:4
シンボルグラウンディング問題は、1990年に認知科学者スティーブン・ハルナッドが提起しました。記号(言葉)と、それが指し示す実世界の対象をどう結びつけるかという問題です。シマウマの例のように、記号どうしの関係を知っていても、実際の対象と結びついていなければ意味を理解しているとはいえません。フレーム問題は関係のある知識を選び出す難しさ、モラベックのパラドックスは感覚・運動のスキルのほうが機械には難しいという指摘で、この例とは異なります。この問題は、身体を通じて世界とかかわる「身体性」の議論とセットで押さえておきましょう。
根拠:S. Harnad「The Symbol Grounding Problem」(1990)