1969年にジョン・マッカーシーとパトリック・ヘイズが提起した「フレーム問題」の説明として、最も適切なものはどれか。
- 1知識を表現する単位として「フレーム」と呼ばれる枠構造を用いると、概念どうしの継承関係を表現できなくなるという問題。
- 2入力データの次元が増えるにつれて、汎化に必要なデータ量が指数関数的に増えてしまうという問題。
- 3高度な推論よりも、幼児が行うような知覚や運動のスキルを機械に身につけさせるほうがはるかに難しいという問題。
- 4有限の情報処理能力しかないAIにとって、今しようとしていることに関係のある事柄だけを選び出すことが難しく、関係のない事柄まで考慮し続けてしまうという問題。
正解と解説を見る
正解:4
フレーム問題は、情報処理能力に限りのあるAIが、今しようとしていることに関係のある事柄だけを選び出すことの難しさを指します。哲学者ダニエル・デネットは、関係のない事柄まで考え続けて動けなくなるロボットの例でこれを説明しました。ミンスキーが提唱した知識表現の「フレーム」とは名前が似ているだけで、別の概念です。次元の呪いやモラベックのパラドックスとも異なります。「関係のあることだけを選び出せない問題」と覚えましょう。
根拠:J. McCarthy & P. J. Hayes「Some Philosophical Problems from the Standpoint of Artificial Intelligence」(1969)