サリドマイド製剤及びサリドマイド訴訟に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a サリドマイド製剤は、当初、催眠鎮静成分として承認された医薬品であり、鎮静作用を目的として胃腸薬にも配合された。 b サリドマイドの光学異性体のうち、S体には有害作用がないため、S体のみを分離して製剤化すれば催奇形性は避けられる。 c サリドマイドには血管新生を妨げる作用があり、妊娠している女性が摂取した場合、胎児の発育に影響を及ぼすと考えられている。 d 1961年に西ドイツで催奇形性に関する警告が発せられた後、日本では直ちに販売停止及び回収措置がとられた。
- 1a正 b正 c誤 d誤
- 2a正 b誤 c正 d誤
- 3a誤 b正 c正 d誤
- 4a正 b誤 c誤 d正
- 5a誤 b誤 c正 d正
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正解:2
a と c は正しいです。鎮静作用があるのは R 体で、催奇形性があるのは S 体です。しかも R 体と S 体は体内で相互に転換するため、どちらか一方だけを分離しても催奇形性は避けられず、b は誤りです。日本では警告後も出荷停止は翌1962年5月、販売停止と回収は同年9月までずれ込み、対応の遅さが問題になったため、d も誤りです。覚えておく点は、「異性体は体内で相互転換する」ことと「日本の対応は遅れた」ことです。
根拠:試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月版)第1章 薬害の歴史(サリドマイド訴訟)