医薬品の有効成分の代謝及び排泄に関する次の記述の正誤について、正しいものの組み合わせはどれか。 a 血漿タンパク質と複合体を形成している有効成分の分子は、薬物代謝酵素の作用によって速やかに代謝される。 b 腎機能が低下した人では、正常の人よりも有効成分の尿中への排泄が遅れ、血中濃度が下がりにくい。 c 肝機能が低下した人では、正常な人に比べて全身循環に到達する有効成分の量が少なくなり、効き目が現れにくい。 d 経口投与後、消化管で吸収された有効成分は、全身循環に入る前に門脈を経由して肝臓を通過するため、まず肝臓に存在する酵素の働きによって代謝を受ける。
- 1(a、b)
- 2(a、c)
- 3(b、c)
- 4(b、d)
- 5(c、d)
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正解:4
b は、腎機能が低下すると排泄が遅れて血中濃度が下がりにくくなり、作用が強く出たり副作用が起きやすくなるので正しい記述です。d も、門脈を経由する肝初回通過効果の説明として正しい記述です。a は誤りで、複合体を作っている有効成分の分子は薬物代謝酵素の作用を受けず、腎臓で濾過されることもないため、作用が持続する原因になります。c は逆で、肝機能が低下すると代謝されずに全身循環に入る量が多くなり、効き目が強く出すぎたり副作用が起きやすくなります。肝機能・腎機能が低下すると、どちらも「作用や副作用が強く出やすい」方向に働くと覚えておきましょう。
根拠:試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月版)第2章 II 1 薬の代謝、排泄