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日本語教育能力検定試験「言語と社会」練習問題 第16問

難易度:応用

ミルロイ(L. Milroy)がベルファストで行った社会的ネットワークの研究について述べたものとして最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。

  1. 1話者の言語使用は社会階層だけで決まり、個人の人間関係は言語変異にほとんど影響しないことが示された。
  2. 2人間関係が緩やかで外部とのつながりが多い話者ほど、地域的な言語特徴を強く保持することが示された。
  3. 3ネットワークの密度にかかわらず、若年層ほど地域的な言語特徴を強く保持することが示された。
  4. 4密度が高く多重的な(一人の相手と親族・隣人・同僚など複数の関係で結ばれた)ネットワークに属する話者ほど、地域的な言語特徴を保持しやすいことが示された。
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正解:4

ミルロイは、同じ労働者階級の地域でも、住民同士が密に結ばれ、一人の相手と複数の関係でつながっている話者ほど、地域的な言語特徴を強く保っていることを示しました。密なネットワークは、仲間内の言語規範を守らせる力として働きます。2は関係が逆で、1は階層以外の要因を説明した研究の趣旨に反します。3はこの研究の結論ではありません。押さえておきたいのは、「密で多重的なネットワークが地域の言語を維持する」という点です。

根拠:L. Milroyの社会的ネットワーク研究(ベルファスト)

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