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日本語教育能力検定試験「言語と社会」練習問題 第15問

難易度:応用

トラッドギル(P. Trudgill)がイギリスのノリッジで行った調査の結果として最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。

  1. 1男性は、自分の発音を実際よりも非標準的なものとして申告する傾向があり、労働者階級の話し方が「潜在的威信」を持つことが示された。
  2. 2女性は、自分の発音を実際よりも非標準的なものとして申告する傾向があり、女性ほど方言形に高い価値を置くことが示された。
  3. 3百貨店の店員の発音を比較し、店の格が高いほど/r/が発音される割合が高いことが示された。
  4. 4住民の社会的ネットワークの密度が高いほど、地域的な言語特徴が保たれやすいことが示された。
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正解:1

トラッドギルの調査では、男性が自分の発音を実際よりも非標準的に申告する傾向が見られました。これは、労働者階級の話し方が「男らしさ」などと結びついて、表立っては語られない価値(潜在的威信)を持つことを示しています。女性は逆に、実際より標準的に申告する傾向があったので、2は誤りです。3はラボフのニューヨーク調査、4はミルロイのベルファスト調査の結果です。押さえておきたいのは、「潜在的威信」という概念がノリッジ調査から出てきたことです。

根拠:P. Trudgillのノリッジ調査(潜在的威信 covert prestige)

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