ある会社の社員が、取引先からの電話に「申し訳ございません。部長の田中はただいま席を外しております」と答えた。この応答に見られる日本語の敬語の性質として最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
- 1話題の人物が目上であれば、聞き手が誰であっても常に尊敬語を用いるという性質
- 2聞き手との関係にかかわらず、自分に関わる事物にはすべて美化語を付けるという性質
- 3話し手・聞き手・話題の人物の間のウチ・ソトの関係によって、同じ人物に対する敬語の使い方が変わるという性質
- 4丁寧語を用いれば、尊敬語や謙譲語を使う必要がなくなるという性質
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正解:3
社内では尊敬語で扱う上司でも、社外の人に対して話すときは「ウチ」の人として扱い、敬称を付けずに謙譲表現を使います。このように、聞き手との関係で敬語の使い方が変わることを「相対敬語」と言います。1は、聞き手にかかわらず目上を高める「絶対敬語」の考え方で、この応答とは逆です。2と4は敬語の性質として成り立ちません。押さえておきたいのは、日本語の敬語は相対敬語的で、ウチ・ソトの区別が使い方を左右するという点です。
根拠:相対敬語・絶対敬語、ウチ・ソトの概念