バーンスティン(B. Bernstein)の「精密コード」と「限定コード」について述べたものとして最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
- 1限定コードとは、文法規則から外れた非標準的な方言のことであり、精密コードとは標準語のことである。
- 2精密コードは家族や親しい友人との会話で用いられ、限定コードは学校や職場などの公的場面で用いられる。
- 3中流階級の子どもは両方のコードを使い分けられるが、労働者階級の子どもは限定コードに偏りがちで、それが学校教育での不利につながると考えた。
- 4労働者階級の子どもは精密コードしか習得しないため、親しい仲間内での会話が苦手になると考えた。
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正解:3
バーンスティンは、文脈を共有する者同士で使われ、意味が状況に依存する話し方を限定コード、文脈に頼らず明示的に意味を伝える話し方を精密コードと呼びました。学校教育は精密コードを前提としているため、限定コードに偏りがちな労働者階級の子どもが不利になると論じています。二つのコードは方言と標準語の区別ではないので、1は誤りです。2は用いられる場面が逆で、4は階級との対応が逆です。押さえておきたいのは、コードの違いを社会階層と教育上の不平等に結びつけた理論だという点です。
根拠:B. Bernsteinの言語コード理論