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日本語教育能力検定試験「言語と社会」練習問題 第9問

難易度:標準

ハイムズ(D. Hymes)が提唱した概念について述べたものとして最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。

  1. 1言語の知識としての「言語能力」と、実際の使用である「言語運用」とを区別し、前者を言語学の研究対象とした。
  2. 2文法的に正しい文を作る能力だけでなく、場面や相手に応じて言語を適切に使う能力も含めて「伝達能力(コミュニケーション能力)」と呼んだ。
  3. 3人が話す言語の構造が、その人のものの見方や思考のあり方を規定すると主張した。
  4. 4会話の参加者は、量・質・関係・様態の四つの公理に従って協力し合うことを前提に会話をしていると考えた。
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正解:2

ハイムズは、チョムスキーの「言語能力」が文法知識に限られていることを批判し、社会的に適切な言語使用の能力を含む「伝達能力」を提唱しました。1はチョムスキーの言語能力と言語運用の区別、3はサピア=ウォーフの仮説(言語相対論)、4はグライスの協調の原理です。押さえておきたいのは、「伝達能力」がハイムズの概念で、チョムスキーへの批判として出てきたという点です。

根拠:D. Hymes「伝達能力(communicative competence)」の概念

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