日本語と英語のバイリンガルである同僚二人が、職場の休憩室で日本語で雑談をしていた。その途中、相手をからかう冗談を言うときだけ英語に切り替え、そのあとまた日本語に戻った。場面も相手も変わっていない。ガンパーズ(J. J. Gumperz)の分類によると、この切り替えは何に当たるか。最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
- 1状況的コード・スイッチング
- 2隠喩的コード・スイッチング
- 3ダイグロシア
- 4言語シフト
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正解:2
ガンパーズは、場面や参加者など状況の変化に伴う切り替えを「状況的」、状況は同じまま、話題の転換や冗談、強調などの効果を狙う切り替えを「隠喩的」と区別しました。この例は場面も相手も変わらず、冗談という効果のために切り替えているので、隠喩的コード・スイッチングです。1は状況が変わる場合の切り替えです。3は社会レベルでの変種の機能分担、4は使用言語が世代を経て置き換わる現象で、どちらも個々の会話の中の切り替えを指す用語ではありません。覚えておくポイントは、状況が変わっていなければ「隠喩的」だということです。
根拠:Blom & Gumperz(1972)による状況的・隠喩的コード・スイッチングの区別