ラボフ(W. Labov)がニューヨーク市の百貨店で行った/r/の発音調査について述べたものとして最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
- 1客層の社会階層が異なる三つの百貨店で店員に売り場を尋ね、「fourth floor」の/r/の発音を調べたところ、客層の階層が高い店ほど/r/を発音する割合が高かった。
- 2店員に質問紙を配り、/r/を発音するかどうかを自己申告させ、その回答を社会階層別に集計した。
- 3客層の社会階層が最も低い店の店員ほど/r/を発音する割合が高く、/r/の発音は威信の低い特徴とみなされていることが示された。
- 4地域による方言の違いを明らかにするため、移動経験の少ない農村部の高齢男性を主な対象として調べた。
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正解:1
ラボフは、店員に売り場を尋ねて自然に「fourth floor」と言わせる方法で、社会階層と/r/の発音の相関を示しました。聞き返して注意深く言い直させると、発音率が上がることも確認しています。2の自己申告による方法は、この調査の手法ではありません。3は結果が逆です。4は伝統的な方言学の調査対象の選び方です。覚えておくポイントは、この調査が言語変異と社会階層の関係を示した変異理論の代表的研究であることです。
根拠:Labov(1966)『The Social Stratification of English in New York City』