電気集じん装置における粒子の見掛け電気抵抗率と集じん性能に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 1見掛け電気抵抗率がおおむね10⁴ Ω·cm以下の粒子は、集じん極に到達するとすぐに電荷を失い、集じん極と同極性に誘導帯電して反発されるため、再飛散しやすい。
- 2見掛け電気抵抗率がおおむね5×10¹⁰ Ω·cmを超えると、集じん極上に堆積したダスト層で電圧降下が大きくなり、層内で局部的な絶縁破壊が起こりやすくなる。
- 3逆電離が起こると、堆積ダスト層から放電極と逆極性のイオンが空間に放出されて荷電粒子の電荷を中和するため、集じん率が著しく低下する。
- 4見掛け電気抵抗率は排ガス温度によって変化する。低温域では粒子表面の吸着水分などによる表面伝導が、高温域では粒子内部の体積伝導が支配的となるため、中間の温度域で極大となる。
- 5逆電離を防止するには、排ガスを乾燥させたりSO₃を除去したりして、粒子表面の電気伝導性を低下させることが有効である。
正解と解説を見る
正解:5
逆電離は見掛け電気抵抗率が高すぎるために起こる現象です。対策としては、水分やSO₃を注入して(調質)表面伝導を高め、抵抗率を下げます。選択肢5はこれと逆の操作で、抵抗率をさらに上げて逆電離を悪化させます。ほかには、温度調整やパルス荷電・間欠荷電も有効です。見掛け電気抵抗率の適正範囲はおおむね10⁴~5×10¹⁰ Ω·cmで、下限より低いと異常再飛散、上限より高いと逆電離が起こる、と押さえておきましょう。
根拠:電気集じん装置の見掛け電気抵抗率と異常再飛散・逆電離(およびその対策)