ガラス電極法によるpH計に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 1ガラス電極と比較電極の間の電位差は、25℃ではpHが1変わるごとにおよそ59 mV変化する。
- 2校正には、フタル酸塩標準液(25℃でpH約4.01)や中性りん酸塩標準液(25℃でpH約6.86)などのpH標準液を使う。
- 3電位差とpHの関係は温度によって変わるので、温度補償が必要である。
- 4ナトリウムイオン濃度が高い強アルカリ性の試料では、実際より高いpH値を示す傾向がある。
- 5ガラス膜を乾燥させると応答が遅くなるので、使わないときも電極を湿った状態に保つ。
正解と解説を見る
正解:4
ナトリウムイオンが多い強アルカリ性の試料では、ガラス膜がナトリウムイオンにも応答してしまうため、実際より低いpH値を示します。これをアルカリ誤差といい、「高く出る」とした選択肢4が誤りです。ネルンスト式による約59 mV/pH(25℃)の勾配、標準液による校正、温度補償、ガラス膜を湿らせて保管すること、はいずれも正しい内容です。アルカリ誤差では測定値が低く出ると覚えておきましょう。
根拠:JIS Z 8802(pH測定方法)、ガラス電極の原理(ネルンスト式)