金融機関の社会的役割に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1金融機関も株式会社である以上、その経営目的は株主利益の最大化に尽き、公共性を考慮する必要はない。
- 2預金は預金保険制度により全額が保護されるため、金融機関の経営破綻が経済全体に与える影響は限定的である。
- 3金融機関は決済機能や金融仲介機能を担い、信用秩序の維持にも関わるため高い公共性を有し、免許制や当局の監督などの規制を受けている。
- 4決済機能を担うのは日本銀行のみであり、民間金融機関の役割は資金の貸付けに限られる。
- 5金融機関の公共性が問題となるのは政府系金融機関に限られ、民間金融機関には当てはまらない。
正解と解説を見る
正解:3
金融機関は決済機能・金融仲介機能・信用創造機能を担っており、その経営の健全性は信用秩序全体に影響するため、高い公共性を持ちます。そのため免許制や監督など、一般の事業会社より厳しい規制を受けています。預金保険による保護には上限があり、破綻が連鎖的に波及するおそれもあるため、影響が限定的とはいえません。民間金融機関も預金口座による振込・決済を担っています。押さえるべき点は、公共性の高さこそが金融機関に高度なコンプライアンスが求められる根拠だということです。
根拠:銀行法第1条(目的)、第4条(免許)